ワイルドパンジーの育て方と活用法|ティザンヌ・ティンクチャー|種からの栽培・収穫の記録

ワイルドパンジーを探して

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ワイルドパンジーを探していたのは、去年のこと。

園芸用のパンジーは、毎年ものすごい数が出回っているが

フィトテラピーに用いる原種のパンジーは少なく

国内での情報自体、少ない印象だった。

日本の方の本では、梅屋香織さんの

『ハーブではじめる 植物療法の手引き』 に

サンシキスミレという名前で6つのブレンドに登場する。

個人的にはティザンヌだけでなくティンクチャーにも使いたくて

全草の乾燥を入手しようと調べていたけれど、
全草での流通は思っていたより少なかった。

国内外のいくつかのエルボリステリアに相談したけれど、
最終的に種から育てることに。

これが結果的に、大正解だった。

ワイルドパンジーとは? 名前と歴史

ワイルドパンジーの学名は、Viola tricolor 。

英語では “Heartsease ” と呼ばれ、
「心をやわらげる」「心の安らぎ」という意味で知られている。

先ほど触れたように、日本では「サンシキスミレ(三色スミレ)」と呼ばれることもある。

これは花の色が紫・黄・白の3色を持つことに由来しているそう。

ワイルドパンジーはスミレ属の野生種で、

ヨーロッパを中心に古くから利用されてきた植物だ。

伝統的には、肌や体のコンディションを整える目的で
使われてきた記録がある。

ワイルドパンジーはヨーロッパでは古くから知られており、
中世のハーブ書にも記録が残っているのだとか。

特に興味深いのは、
感情や心の状態と結びつけられてきた歴史。

【例】

  • 心の痛み
  • 憂い
  • 思い出
  • 慰め

といったテーマと関連づけられることが多い。
「Heartsease(心の安らぎ)」という名前でも呼ばれてきたのも納得だ。

また文学作品の中ではWilliam ShakespeareのA Midsummer Night’s Dream にも登場し、
恋愛や感情の象徴として扱われている。

ワイルドパンジーの花言葉

ワイルドパンジーの花言葉

  • Remembrance(記憶・思い出)
  • Thoughts(想い)
  • Loving thoughts(愛しい人を想う気持ち)
  • Comfort(慰め)
  • Ease of the heart(心の安らぎ)

花言葉って、公式な定義というよりも、

長い時間の中で

人々の解釈や文化的な象徴が少しずつ積み重なって

形になったもの。

正式に統一されたものではなく、
歴史や文化の中で積み重なってきた、象徴的なもの。

だから花言葉って、興味深い。

ハーブとしての位置付けと利用部位

ワイルドパンジーはオルタラティブハーブ

ワイルドパンジーはalterative herb(オリタラティブハーブ/体質をゆっくり整える植物)として扱われてきた。

また歴史的には

  • 皮膚トラブルのサポート
  • 軽い炎症ケア

などに使われてきた記録がある。

保有成分と利用部位

保有成分にはフラボノイドやサポニン、粘液質などがありこれらは単独で強く働く!というよりも、組み合わさることで、体や肌の状態を穏やかに整えるようなサポート役。味も控えめで、単独で飲むよりもブレンドに加えるのがおすすめ。

ワイルドパンジーの利用部位は花と葉。

⚠︎種と根には毒素が含まれるので注意です。

同じ植物でも部位によって“働き方が”が少し違うのもフィトテラピーの面白いところ。

相談に乗ってくださったエルボリステリアの方は、

ワイルドパンジーも花の方が優しく作用するから、子供にも使うのであれば花を選ぶといいよと教えてくれた。

個人的なリサーチでは↓

花(フラワートップ)

特徴

  • 作用がやわらかい
  • 香りが軽い
  • 子ども向けブレンドにも使われやすい
  • 心身をなだめるような穏やかなサポート

葉(リーフ)

特徴

  • 成分量としてはややしっかりめ
  • 伝統的には“体のバランス調整”
  • 皮膚サポート
  • 体質的なケアの補助

フラワートップより働きが少し深めのイメージだ。

園芸用パンジーとの違い

園芸用パンジーとワイルドパンジー

どちらもスミレ属(Viola)に属するけれど、
この2つは別物である。

ワイルドパンジー(Viola tricolor)

  • 野生種
  • 花は小さく繊細
  • 自然な色合い(紫・黄・白)
  • ハーブとして利用されてきた歴史がある

ワイルドパンジーは自然に存在していた野生種

園芸用パンジー(Viola × wittrockiana)

  • 品種改良された園芸種
  • 花が大きく色が豊富
  • 観賞用として発展

園芸パンジーは見た目を楽しむために人の手で改良された園芸種

食用にはNG。

実際に種から育ててみる

まずは種選び

初めてのワイルドパンジー栽培。

まずはエディブルフラワーとして、きちんと管理されている種を手に入れるところから。

※私が使ったワイルドパンジーの種は藤田種子さんで扱われていたのですが、今現在は取り扱いがないようです。

そして種から栽培のリサーチ。

この時3月だったので、秋になるまで種まきを待つことに。

秋になり、よし、やっと時が来た。ということで、

ヨーロッパのフィトテラピストの方があげてくださっていたHow toを参考に、コットンに水を含ませ、種を挟むとうやり方で発芽させてみた。見事成功、元気に発芽のオンパレード。

少し根がピヨーと伸びてきたところでセルトレイへ。

そこからはゆっくりゆっくりと大きくなり

初めてお花をつけたのが1月の26日。

寒さが強かったからか、開き切るまでに数日かかった。

暖かくなるとあっという間に花開くようになり、日に120個前後を収穫をしている。

4月になった今はぐんぐんと背が伸びた。

収穫は今も毎日続いている。

収穫→ドライハーブに

収穫したら軽く洗って並べておく。

割とすぐに乾燥し、ワイルドパンジーのドライハーブの出来上がり。

我が家は葉と花の収穫→乾燥を1月からずっと繰り返しているので、リビングには常にワイルドパンジーが並んでいる状態。

お花は乾燥すると小さくなって

まるでミニチュアのワイルドパンジー。

個性のあるワイルドパンジー

ワイルドパンジーは花によって色合いや模様が異なる。

青、紫が大半を占める子もいれば

白が混ざる子や、

黄色多めの子も。

水彩で描きたくなる自然界のアート。

実際に育ててみてわかったこと

ともかく手間がかからない。

名前のまんま、めちゃくちゃワイルドに自分のリズムでわさわさ成長していく。

虫に食われず、強く、美しい。

可憐な見た目とのこのギャップ。

花も葉も毎日沢山収穫もでき、素晴らしい。

我が家の鉢植えポタジェにレギュラー入り確定だ。

ワイルドパンジーを生活に取り入れる

ヨーロッパで古くから、

・季節の変わり目のコンディションサポート
・肌の調子が気になるときの内側からのケア
・日々のめぐりを意識したいとき

などに用いられてきたワイルドパンジー。

この植物を、日々の中で無理なく取り入れられる方法として、
ティザンヌとティンクチャーを紹介します。

ワイルドパンジーのティザンヌ(ハーブティー)

ワイルドパンジーは華やかに働きかけるというより、
日々のコンディションに静かに寄り添う植物。

ハーブティーにすることで水溶性成分を抽出することができます

香り・味もとても穏やで、単体での強い主張はなし。

他のハーブとブレンドしても喧嘩にはならず、ブレンドにつかいやすいハーブ。

シンプルなワイルドパンジーのティザンヌ レシピ

・Wild pansy(ワイルドパンジー)花+葉… 小さじ1
・Chamomile(カモミール)…………………10小さじ1/2
・Elderflower(エルダーフラワー)………… 小さじ1/2

※すべて乾燥ハーブ

それぞれの役割

・ワイルドパンジー
 → 全体を静かに整える軸

・カモミール
 → やわらかさと安心感を添える

・エルダーフラワー
 → 軽やかさとめぐりのサポート

淹れ方

  1. ハーブをカップまたはポットに入れる
  2. 熱湯(約250ml)を注ぐ
  3. 5〜10分蒸らす

飲むタイミング

・一日の終わりに
・肌や体の変化を感じるとき
・気持ちを少し整えたいとき

その日の自分に耳を澄ませて。

ワイルドパンジーの注意と禁忌

ワイルドパンジーに関する注意/禁忌は特になしとされていますが、全てのハーブティー同様、妊娠中・授乳中の方、小さなお子さまは使用を控える、または専門家へ相談してください。
ハーブは体質や体調により合わない場合があるため、違和感を感じた場合は使用を中止してください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません。

ワイルドパンジーのティンクチャー(チンキ)

花だけでも良いけれど、
葉や茎も一緒に使うことで、植物全体のバランスがそのまま抽出される全草のティンクチャーに。

ワイルドパンジー全草ティンクチャーのレシピ

【材料】
・乾燥ワイルドパンジー(花・葉・茎)
・アルコール(40〜50%のウォッカなど)
・ガラス瓶(密閉容器)

【目安】
葉:花=2:1程度(厳密でなくてOK)

【手順】

  1. 乾燥ハーブを軽くほぐす
  2. 瓶にふんわり入れる(8分目)
  3. アルコールを注ぐ(完全に浸るまで)
  4. 蓋をして日付を記録
  5. 冷暗所で2〜4週間抽出(1日1回軽く振る)
  6. 濾して遮光瓶で保存

ポイント

・花だけでなく、葉や茎も一緒に使う
・細かくしすぎない(濁り防止)
・強くしようとせず、全体のバランスで抽出する
・乾燥状態をしっかり保つ(カビ防止)

使い方

内用
水やハーブティーに数滴加えて飲む方法。
はじめは少量から、体調に合わせて調整。

● 外用
精製水で希釈し、ローションとして使うことが可能。

注意事項

・妊娠中、授乳中の方、小さなお子さまは使用を控える、または専門家へ相談してください
・体質や体調によって合わない場合があります
・異変を感じた場合は使用を中止してください
・本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の効果・効能を保証するものではありません
・医療的な判断が必要な場合は医療機関へご相談ください

植物を育てる醍醐味

私にとって植物を育てる醍醐味は、観察すること。

五感全てで楽しむこと

そして、描くこと。

日常の楽しみ方は多岐にわたるのだ。

Joy doesn’t have to be loud.

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